世界には新しいビルがふえて、街がどんどん進化していきます。
ガラスだらけの近未来都市も素敵だけれど
昭和に建設された、レトロ建築なビルも数多く日本には残っています。
古いからこそ2度と創ることができないので、
未来に残そうと考える人たちがいます。
建築物もひとつの命と考えて、傷んだところにはリノベーション治療を施し
新しい命を吹き込む、大阪ビル再生プロジェクトがスタートしました。
再生されたビルには、新しくアートという価値観もプラスされて
大阪の新名所として夏には名乗りを上げる予定。
日本人だけじゃなく、海外から訪れた人たち(Inbound)にも旅の記念になるような
美しい日本のランドマークを楽しんでもらいたいと考えています。
プロジェクトの発案者は、感謝の言葉「おおきに」で人と街をつなげて、
関西をもっと元気にしたい株式会社おおきに商店、代表取締役・植松俊之氏と、
建築デザイン事務所むくび・代表のくぼみのる氏より
2017年春に関西在住のアーティストJUNICHIがプロジェクト依頼を受けて
2018年4月、本格的に「おおきにプロジェクト」が動き始めました。
地上30m、大きなビルの壁全体に描かれる作品「苔玉」
大阪の街は緑が少ないから、アートで緑をふやしたいとJUNICHIが自ら選んだものです。
高層ビルの谷間で狭い空を見上げる苔玉の精霊、
誰に見られなくても、美しくつやつやと苔むす植物に魅かれます。
JUNICHIは苔玉から伝わってくる優しい癒しのフォルムに
日本人の和の心と、静かなエネルギーを感じ
神社仏閣や森を訪れては、美しくて新しい苔玉を描いています。
完成は2ヶ月後の予定。ビルの場所はこれからお知らせします、お楽しみに。