阪急西宮ガーデンズ、阪急西宮百貨店2FアートギャラリーにてJUNICHI個展”with loves"を開催。大好きなNYを描いた作品を西宮で初公開。西宮での大きなJUNICHI個展は初めて。期間:11月4日(水)ー11月24日(火)を開催します。11月9日(月)は西宮阪急百貨店2Fトップステージにてワークショップを開催します。参加詳細はこれから。
about "with loves"
JUNICHIは小学2年から西宮に住んでいる。NYに行った6歳の春、「自由の女神」にインスパイアされて絵を描き始めた。絵を描くときに大事にしていることは?と聞かれると「ちゃんと対象物を見ること」と子どもの頃から口にしてきた。思春期に何度もNYを訪れて一度は日本を離れてボストンに住んだけど、絵を描くことに専念するために西宮に戻った。NYは刺激をもらう場所と言い切る。刺激も大事な栄養だけど、もらってばかりじゃ消化できずに腐ってしまう。なので一旦距離を置き消化するために、住み慣れた西宮を選んだ。何処かに行って刺激をもらい静かな西宮で作品制作をする、そんなスタイルを今は大事にしている。
NYと西宮。JUNICHIにとっては第2の故郷のようなNYと西宮の関係は重要である。POPな文化があふれる関西には昔、京都奈良の伝統文化、大阪の芸能文化、神戸の西洋文化がライフスタイルに強く影響を与えた阪神間モダニズム文化圏が存在した。西宮はそんな近代芸術、文化が生まれた育った阪神間モダニズム文化圏の中心にある。素晴らしい先人たちが創ってきた街に育ち、平成生まれのアーティストJUNICHIのアイデンティティは形成されてきた。
緑に囲まれた小さなスタジオで作品制作をしながら、NYと西宮はどこか似ているとJUNICHIは話す。多くの著名な文化人が生まれ育った西宮は海と六甲山にはさまれて、美しい色とエネルギーにあふれている。春には桜色に染まる美しい夙川が流れ、野球場には黒と黄色があふれて個性的なファッションが人に元気をくれる。ギャラリーや美術館があって、子どもの頃からクラシックやジャズライブ、バレエやミュージカルなどの観劇もできた。環境にうるさくオシャレに敏感な人が多いけれど、イノシシがカフェの前を歩く街。ある日、NYのセントラルパークの芝生に寝転んでいると目の前を野生のリスが横切った。都会の規模は違うけれど自然と芸術文化が共存するバランスに優れた街。「NYに行ったから、絵を描いた。西宮にいたから、今の僕がいる。」タイトルの ”with loves”は、何かに気づくことで広がっていく感じのイメージでJUNICHIがつくった造語だ。NYと西宮どちらが欠けても、今のJUNICHIは存在しないのかもしれない。
上の写真は2013年春、NYのロワーイーストサイドにあるNew Museum of Contemporary Artの屋上で撮影されたものに、今のアートワークを重ねてみた。ここからは遠くにエンパイア・ステイトビルが望める。NYで現在一番ホットなこのエリアはJUNICHIが12歳の夏、NY個展”JUNICHI with friend”を開催した想い出深い場所だ。